「黒髪少女隊Re:birth」OHP通販
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◆黒髪少女隊りばーす(Re:birth)コラム第1回◆ |
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はにぃぽっとのデビュー作として「黒髪少女隊」がリリースされたのは、2005年2月のこと。発売日当日、店頭に並んだ新作が「黒髪少女隊」一本だけというこの業界では珍しいこと状態だったこともあって、立ち上げたばかりのブランドの割に売れ行きも好調で、スタッフ一同、ホッとしたことを覚えています。
しかし、その反面で多くの方にプレイして頂いた結果、様々な意見、感想が返ってまいりました。中でも私が一番苦い思いをしたのは「伏線に対する扱い」と「作風の揺れ」に関する感想でした。
作品を作るにあたり、その内容や雰囲気を開発スタッフにどうやって伝えるか、これは企画者として非常に気を使うものです。特に原画の方とは、より綿密な打ち合わせと意思の疎通が要求されます。幸いにも原画担当の舛舘俊秀氏が社内常駐して頂けたこともあり、「何がやりたいか」「どういうことを魅せたいか」を事細かく、時には会話の中で突発的に出たアイデアを盛り込みながら作品の大枠作りに集中することができました。
ですが、 実際に組み上げるとこの作品のテーマだった、「コメディ」と「シリアス」の二面性を持つストーリー作りにチグハグな点が出て来てしまったかも、と感じていました。商業作品という性格上、時間との勝負になっていましたのでこの点は目をつぶってリリースするしかないと見切りをつけましたが、その後も他の作品に携わりながら、このことが気になって仕方ありませんでした。
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とはいえ、プレイヤーの皆さんのお手元へリリースしてしまった作品をもう一度作り直すわけにもいきません。そこで私はホームページの片隅を借り、「えくすて」というWEBコンテンツを作ることで、「あの場面ではこういう事が起こっていた」「こんな世界観の上で物語は進んでいた」という情報をプレイヤーの皆さんに提供できれば……と考えるようになりました。
この「えくすて」は当初2005年の年末から毎月1話ずつ公開する予定だったのですが、社内の企画会議中に私が担当する次回作をどうするかという話題が出て、「黒髪少女隊の続編を作ってみては?」という意見を貰ったことで状況が変わりました。当時既に「黒髪少女隊2」の作品構想はあり、さてどうやってそれを現実的なものにしようか思案していたところだったので、渡りに船と「黒髪少女隊2(仮)」のGOサインに二つ返事で乗ってしまいました。
そう、乗ってしまったのです(笑)。こう書くと悪いことのようですが、このプロジェクトは規模の大きなものになっていました。新しいソフトウェアプログラムを使った、作業内容が非常に重たくてやり応えがある……と言い換えればいいでしょうか、
「大事になってしまった」……と暫く経ってから一人でビールを飲みつつ頭を抱えた記憶があります。
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この「黒髪少女隊2」が実際にどういう作品になるかはその後も紆余曲折しますが、その過程でどうしても第一作目をリメイクしたい、と強く考えるようになっていました。仮に2を発売することになっても計画された規模から見て1〜2年はかかってしまいます。それならば、「黒髪ワールド」を楽しんで貰えた皆さんに少しでも新しい「何か」を提供し続けたい。そう考えてリリースを決めたのがこの「りばーす」とシリーズの中間ストーリーとなる「えくすて!」です。「えくすて!」はWEB向けだった「えくすて」に「!」が付いて、パッケージソフトとしてパワーアップできることになりました。「えくすて」のパッケージ化は無理だと思っていたので、プロジェクトの一環として音声とイベントCGを付ける事ができたのが一番嬉しい点です。いや、言って見るもんだな、と思いました(笑)。
「えくすて!」については、また別の機会にお話ししたいと考えています。
「黒髪少女隊りばーす」はこの一連のプロジェクトのスタート地点、まさに【Re:birth】となります。
新たなストーリー解釈と構成、そしてプレイヤーの皆さんからのレスポンス(Re:)によって生まれ変わったという意味をこめた「黒髪少女隊りばーす」。次回はその変更点について書きたいと思います。
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